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電気安全に関するQ&A

災害などの非常時にEVやPHVが電源として利用できるようですが、どのような仕組みで、どのくらいの電気が使えるのでしょうか。

クルマから直接、あるいは家庭の分電盤に接続して、最大で一般家庭約4日分の電力を供給できます。

7月の西日本豪雨をはじめ、近年、大規模な自然災害が多く発生し、大きな被害をもたらしています。ライフラインが切断されれば不自由な生活を余儀なくされますが、そんなときの電源として期待されているのが、大きな蓄電池ともいえるEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)です。

■クルマを蓄電池として使う
クルマを蓄電池として使う 出典:次世代自動車振興センター

電気の供給が止まったときに役に立つのが、電気をためることができる蓄電池。家庭でも定置型蓄電池を設置すれば…。しかし、家庭用の定置型蓄電池は高価格で、まだ普及するには至っていません。
そうした中で注目されているのが、「クルマを家庭用蓄電池として便う」という考え方。EVやPHVは、走行用に大型蓄電池(バッテリー/リチウムイオン電池等)を搭載しており、外部電源から充電するだけでなく、最近ではエンジンで自ら発電するタイプ、クルマの屋根にソラーパネルを備えたものなども登場し、停電時や電源のない場所でも威力を発揮します。蓄電池の容量も近年どんどん大きくなっており、日産のEV「リーフ」やトヨタの「プリウスPHV」では40kWhと、一般的な家庭用蓄電池(概ね2.5~12kWh)より容量が大きくなっているのです。

■クルマの電気を家庭で使う

日産リーフ用のパワーコンディショナー
「LEAF to Home」

クルマの電気を家庭で使う 出典:日産自動車

ヴィークルパワーコネクターを
普通充電インレットに挿し込む

クルマの電気を家庭で使う 出典:トヨタ自動車

クルマのバッテリーからどのように電気を取り出すかには、大きく分けて2つの方法があります。
1つは、V2H (Vehicle to Home)というもので、EVの急速充電コネクタにパワーコンディショナーをつなぎ、住宅の分電盤に直接接続して電力供給するシステム。分電盤から家庭の100V/200Vコンセントに電力を供給できます。逆に、これを介して家庭の電源からクルマに充電することもできます。日産リーフの場合、専用のパワーコンディショナー「LEAF to Home」があり、最高出力は6000W。これは照明やエアコン、テレビ、電子レンジなどを同時に使うのに充分な出力です。災害時には、昼間は太陽光で発電して家庭で使うと同時にEVにも充電し、夜間はEVの電気を使えばかなり長期間、耐えることができるでしょう。

■クルマから直接電気を使う
クルマから直接電気を使う FCVバス「SORA」の大容量外部給電システム

もう1つの方法は、クルマのコンセントから直接電気を取る方法です。トヨタのプリウスPHVは、付属のアクセサリーコンセント・ ヴィークルパワーコネクターを普通充電インレットに挿し込めば、家庭用とまったく同じ100Vの外部給電用コンセントとして使えます。災害時などに使うHV給電モードならエンジンでも給電でき、一般家庭の約4日分の電力(電池が満充電で、ガソリンが満夕ンの場合)を賄うことができるとされています。
EVやPHVのほか、FCV(燃料電池車)では2020年の東京オリンピックに向けて東京都が導入を進めるトヨタの燃料電池バス「SORA」があり、大容量外部給電システムが搭載され、供給電力量は235kWh、体育館規模の避難所で約5日分相当の電気を供給できるとされています。

[広報紙「MiRaI」Vol.60 2018 秋号 より転載]

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