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電気安全に関するQ&A

最近、TVで冷蔵庫の収納を紹介する番組をよく見ます。正しい冷蔵庫の使い方ってあるのでしょうか。

収納の仕方も大切ですが、使い方しだいで冷蔵庫の省エネ効果は変わってきます。冷蔵庫の置き方や使い方、手入れの仕方を知ることで電気代も節約できます。

私たちの暮らしになくてはならない冷蔵庫ですが、日本電機工業会(JEMA)は2018年、冷蔵庫が最も活躍する梅雨から夏への節目である6月の夏至の日を「冷蔵庫の日」に制定しました。この機会に、冷蔵庫の使い方を見直してみましょう。

■10年前より収納力や機能がアップ

10年前の冷蔵庫と今の冷蔵庫の大きな違いは容量です。10年前は400L前後が主流でしたが、最近は500L以上が主流です。大型化によりまとめ貫いもしやすくなっています。
さらに、チルドや氷温、パーシャルなど温度帯が充実し、湿度保持・細かな温度制御などにより生鮮食品の鮮度が長持ちするようになり、野菜室も高湿保存、栄養素アップ、エチレンガスを減らせるタイプなども出てきて、食品を無駄にすることも減らせます。
また、省スペース設計が多いのも最近の冷蔵庫の特徴です。

10年前より収納力や機能がアップ
■使い方で省エネ効果をアップ

①ドアの開閉は少なく、素早く
開閉が多いと冷気が逃げて電気が無駄になります。出し入れはなるべくまとめて素早くし、出し入れの頻繁な食品は手前に置くなどして開閉の回数や時間を減らしましょう。

ドアの開閉は少なく、素早く

②冷蔵庫と冷凍庫の詰め方に注意
食品を詰め込みすぎると冷却力が低下し余分に電気を使うことになります。
目安としては、奥の壁が見える程度(容量の5~7割程度)が理想的です。
ただし、冷凍庫はなるべく隙間を作らずに収納したほうが消費電力を抑えることができます。
また、古いものを手前に、新しいものを奥に入れて手前から使うようにすると食品を無駄にせずにすみます。

冷蔵庫と冷凍庫の詰め方に注意

③冷蔵庫の周りには隙間をあける
周囲に隙間がない状態で冷蔵庫を設置すると熱を放熱しにくく、消費電力が増えてしまうので、隙間をあけて設置します。直射日光の当たる場所やガスコンロなどの熱源の近くも避けましょう。

冷蔵庫の周りには隙間をあける
■月に一度は定期清掃を

庫内の衛生を保つだけでなく、省エネのためにも定期的に掃除をしましょう。食品の整理もできて一石二鳥です。

冷蔵室・野菜室

薄めた中性洗剤を含ませた布で壁面などを拭いてから水拭きし、さらにから拭きをします。卵ラックやチルド・パーシャル室、ドアポケットなど、外せるものは外して洗います。チルド室にはアルミ箔を敷いておくとニオイがつきにくくなり、野菜室は底に紙を敷いておくと掃除がラクです。

冷凍室

壁面などは硬く絞った布で水拭きした後、から拭きし、棚やケースは取り外して洗います。

ドアのパッキン

歯ブラシや硬く絞った布で掃除します。汚れを放っておくとカビがはえたり臭ったりするだけでなく、パッキンが傷んで冷気が洩れる原因となります。ドアに名刺等をはさんでズリ落ちるようならパッキンを取り替えましょう。

自動製氷の給水タンク

給水タンクは週1回を目安に清掃して、水アカや雑菌の発生を抑えます。

■年に1度は見えない部分もお手入れを

冷蔵庫の背面や底面は、放熱のため空気が対流しホコリが付着しやすい部分です。ホコリがたまると電気の無駄が生じたり、冷蔵庫の冷えが悪くなることがあるので、年1回はホコリを取り除きましょう。

※電源プラグにホコリ等がたまると、湿気などで絶縁不良となり火災の原因になるため、年1回は電源フラグを乾いた布で拭き取ってください。

[広報紙「MiRaI」Vol.71 2021 夏号 より転載]

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