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電気安全に関するQ&A

最近、電気ポットをあまり見かけなくなり、電気ケトルが主流になっているようです。私は電気ポットを使っているのですが、電気ケトルってそんなにいいのでしょうか?

電気ケトルは使うときに使う分だけ、すぐにお湯を沸かせる手軽さで最近人気ですが、使い方によっては電気ポットのほうがふさわしい場合もあります。

温かい飲み物が恋しくなる季節。ストーブの上にのせたやかんの口から蒸気が上がる一冬になるとそんな風景がよく見られました。やかんで沸かしたお湯を魔法瓶に移し替えて使っていたのも今は昔。電気ポットや電気ケトルが登場して、便利な時代になりました。

■はじまりは魔法瓶
象印の戦後第1号魔法瓶「ポットペリカン」/タイガー 「マインポット」/象印 エアーポット「押すだけ」

まずは魔法瓶から電気ケトルまでの変遷を見てみましょう。
日本でお湯を保温する魔法瓶が誕生したのは戦後間もない1948年。それ以前に携帯用の魔法瓶はありましたが卓上用はありませんでした。1967年、それまで無地だった魔法瓶に花柄のものが登場して大ブームに。1973年にはふたの上部を押すだけでお湯が出るエアーポットが誕生。これが原型となって1980年に電気ポットが誕生しました。

一方、海外で誕生した電気ケトルが日本で販売されるようになったのは2001年からで、日本製の電気ケトルが発売されたのは2008年です。日本で電気ケトルが普及した背景には、ペットボトルのお茶が増えてお湯を沸かすことが減ってきたことがあるとされます。

国内の電気ポットの出荷台数は1996年をピークに減少に転じ、2015年度にはピーク時の半分以下の300万台となりました。一方、電気ケトルの代表的メーカー・ティファールの電気ケトルは、2018年に累計販売台数2,000万台を突破しています。

■電気ポットと電気ケトルの違いは?
ティファール アブレシア・プラス 0.8L/ティファール ジャスティン プラス 1.2L/BALMUDA The Pot/タイガー 蒸気レスVE 電気まほうびん

容量が大きく保温機能を備えたものが「電気ポット」、必要な量のお湯を素早く沸かすことができるのが「電気ケトル」です。電気ポットは大量のお湯を常時溜めておけるため、使いたいときにすぐにお湯を使用でき、大家族や職場での使用に適しています。一方、「電気ケトル」は小型・軽量のため扱いやすく、それほど頻繁にお湯を使用しない場合や小人数での使用に適しています。

電気ポットのメリット・デメリット

電気ポットの一番のメリットは保温ができること。用途に合わせて温度を設定できるのも便利です。頻繁にお湯を使う場合はいちいち沸かさなくて済み、容量が大きいので長時間使用できます。お湯を使う回数が多いのなら、そのたびにお湯を沸かすよりも電気代も安く済みます。
デメリットは、お湯を沸かすのに時間がかかること。そして、重量があるので持ち運びしにくいことがあげられます。ただし、本体の保温性能が高いので、災害時などで電源が切れてもしばらくはお湯を使うことができます。

電気ケトルのメリット・デメリット

電気ケトルのメリットは、使う分のお湯を素早く沸かすことができる点です。やかんでお湯を沸かすのと違い、お湯が沸くと自動で電源が切れるので安心で、持ち運びがしやすいことも利点です。
注ぎ口の形状を選べるのもいい点です。最も多く採用されているのは三角口タイプ。細口タイプは注ぐ量を調節しやすいためコーヒーのハンドドリップなどに適しています。
デメリットは保温ができないこと。最近では保温機能や温度調節機能があるものも出てきていますが、一般的には保温機能がなく1度に沸かす量が少ないため、電気代が安いのもメリットです。ただし、沸騰時の消費電力が大きいので、ほかの家電と同時に使うとブレーカーが落ちることもあるので注意が必要です。

[広報紙「MiRaI」Vol.81 2024 新年号 より転載]

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