電球をLEDに交換したいのですが、〈白熱電球用調光器〉対応の壁スイッチはそのまま使えますか。それとも交換が必要ですか?
調光対応タイプのLED電球であれば、基本的にほとんどが白熱電球用調光スイッチに対応しています。
地球温暖化防止対策のひとつとして、普及が進むLED。それに伴い国内の多くのメーカーが白熱電球の製造を中止しており、ますます切り替えが加速しています。消費電力が少なく長寿命で、衝撃にも強いLED電球ですが、切り替えに際してはパッケージの表示に注意が必要です。
使えるLED、使えないLED

LED電球には、調光できるタイプと調光できないタイプがあります。白熱電球用調光スイッチを使用する場合は、パッケージの表示を確認して、調光対応タイプのものを選んでください。調光対応タイプのLED電球なら、白熱電球用調光スイッチに対応しているものがほとんどですが、LED電球専用調光スイッチが必要なものもあるので確認が必要です。
調光できる照明器具にLED電球をつける場合も、調光対応タイプのLED電球を選ばなければなりません。調光機能がついた照明器具に調光対応タイプではないLED電球をつけると、破損・発煙・短寿命の原因となります。
LED電球を選ぶときの注意点

日本照明工業会のホームページによると、調光器対応機能付きLED電球について「白熱電球用の調光器と組み合わせた時に、使用調光器及びランプ自身に損傷を与えない電球形LEDランプであって、調光器の位相制御に対応した機能を持ち、ランプ製造業者が指定した調光器によって消費電力を最大から定格の25%まで変動させた時に、実用上支障が生じないもの」とされています。
位相制御方式とは、白熱灯器具などに用いられる調光方式のことで、電源の通電・非通電の時間を可変させて調光するもので、最近はLED電球でも位相調光対応の製品が増えています。
LED電球が使えない調光器と使い方の注意点

調光器対応のLED電球でも、人感センサ付調光器、リモコン調光器、段調光形調光器、定格1000W以上の調光器、記憶式調光器には使えません。
また、調光器の種類によってはちらつく場合がありますが、調光時にちらつきがある場合は、調光つまみを操作して、ちらつかない位置で使用してください。
他にも注意点として、消灯する場合、調光つまみをしぼって消灯させても電力を消費しているので、電源スイッチを切ることが推奨されています。
調光対応タイプのLED電球でも全ての調光器で使用できるわけではありません。使用可能な調光器について(メーカー名、形式、型番等)は、LED電球のメーカーのホームページなどで確認してください。
広報紙「MiRaI」Vol.61 2019 新年号 より転載