高圧受電設備の保守管理 第2版
PRESSURE発刊に寄せて
公益社団法人東京電気管理技術者協会では、自家用電気工作物の保安管理業務を担当する電気管理技術者を対象に、「高圧受電設備の保守管理-経験から培ったかんりの要諦(ツボ)-」を、平成22年9月に初版を刊行しました。
電気事業法で定める自家用電気工作物の保安管理は、電気の安全・安心を守るうえで極めて重要な業務です。
当協会は昨年で法人化50周年を迎えましたが、その間、当協会に所属する会員が保安管理業務において遭遇した多くの事象について、詳細に分析し、原因から対処法、予防方法などをデータとして蓄積してきました。
本書は、その経験をもとに書かれたもので、現場に則した実務的な技術書となっています。
一般社団法人日本電機工業会(JEMA)では高圧機器の保守管理の必要性を訴え、「機器の劣化を監視するためにはデータの蓄積が必要であり、蓄積したデータを見て判断する知識は経験によるところが大きい」としています。
本書が、電気管理技術者の皆さんの日常業務において、電気保安のさらなる質の維持・向上の一助となることを期待しております。
2021年5月
公益社団法人 東京電気管理技術者協会
会長 荒井 行雄