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電気安全に関するQ&A

年々、熱中症対策の重要性が叫ばれるようになっていますが、“クールシェア”という取り組みはどんな取り組みなのでしょうか?

“クールシェア”は、文字通り“涼しさを分け合う”という意味。個人でのエアコンの利用を控え、 1台のエアコンを何人かで使おうという運動です。

世界気象機関 (WMO) によると2014年から2019年までの5年間の世界の平均気温は、観測史上最も暑くなったと言います。エコのためにエアコンの使用を控えるという人もいますが、エアコンをシェアする“クールシェア”ならエコなだけでなく熱中症予防にも有効です。

■クールシェアとは
クールシェアとは 出典:資源エネルギー庁「家庭の節電対策メニュー」より

環境省が夏季にネクタイや上着をなるべく着用しない軽装を呼びかけた“クールビズ”はすっかり定着した感がありますが、“クールシェア”という言葉はまだあまりなじみがないようです。
クールシェアとは、エアコンの使い方を見直し、涼を分かち合い、家族や地域で楽しみながら節電に取り組もうというもので、2011年の東日本大震災直後、「計画停電」を回避するため、猛暑時のピーク消費電カカットを目的に始まりました。そして2012年に、地球温暖化防止を目的としたアイデアとして、環境省のクールビズに取り入れられました。

■おうちでクールシェア
3台のエアコンを付けていたら2台を止め、1部屋に集まり家族団欒を。 3台のエアコンを付けていたら
2台を止め、1部屋に集まり家族団欒を。

夏の暑い日に、家庭の電気使用量の半分以上を占めるのがエアコンです。でも、エアコンの設定温度を上げたり、使用を控えて暑さを我慢するのでは熱中症にもつながりかねません。
家庭では複数のエアコンを同時に使用しないで、1部屋に家族が集まるようにすれば節電になるだけでなく、家族のコミュニケーションも増えるでしょう。また、家でのエアコン使用を控え、公園や図書館などの公共施設を利用することで涼をシェアするなど、1人あたりのエアコンの使用量を見直そうというのがクールシェアの考え方です。

■街や自然でクールシェア

自宅のエアコンを消して街に出て、涼しいパブリックな空間でゆっくりしようというのが「街でのクールシェア」。コロナ対策下の現状では難しいかもしれませんが、行きつけのお店など、落ち着ける場所でリラックスして暑さをしのくのもいいですね。また、公園や緑地、公開空地や宅地内の涼しい木陰、水辺などで涼しく過ごそうというのが「自然でクールシェア」です。

バブリック空間やカフェなどをエアコンを止めてきた人に提供する。

バブリック空間やカフェなどを
エアコンを止めてきた人に提供する。

大樹の下や水辺といった、自然で涼しい場所に行きのんびりと過ごす。

大樹の下や水辺といった、自然で涼しい
場所に行きのんびりと過ごす。

■あなたの身近にもあるクールシェアスポット

クールシェアに賛同する企業・団体、個人によって登録された「クールシェアスポット」を、「シェアマップ」 で探すことができます。
クールシェアスポットには、「涼しく快適に過ごすことができる」「概ね1時間以上過ごすことができる」「だれでもが利用することができる」などのガイドラインが設けられていて、これに合うスポットが登録されています。
また、スポットによっては「ドリンク○円引き」などのサービスや、入場料の割引、スタンプラリー、クーポンなどの特典を受けられるところもあります。最近では、新たにクールシェアに取り組む自治体も増えています。

[広報紙「MiRaI」Vol.67 2020 夏号 より転載]

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