蛍光灯はこまめにスイッチを「入・切」しても電気代の節約にはならないの?
蛍光灯の場合、必ずしも節約にはなりません。
もちろん、つけっぱなしよりはスイッチを切ったほうがよいでしょう。ただし、蛍光灯は点灯時に一番電気を使います。短時間の間に何度も点灯したり、ほんの数分だけ消したりするよりは、つけっぱなしの方がお得です。
グロースタータ式蛍光灯(点灯時にグローランプ<点灯管>を使う)の場合、蛍光灯をひんぱんにつけたり消したりするのは蛍光灯の寿命を短くします。
でも、インバータ式蛍光灯や白熱灯は別です。インバータ式蛍光灯は、明るい、ちらつきがない、すぐ点灯する、グローランプが不要、器具が軽いなどのさまざまな長所を持っています。しかも、同じ明るさであれば従来の照明と比較して15%~20%程度、電気代が節約できます。さらに、調光機能付きなら生活シーンに合わせて明るさを自在に変えられ、より節電につながります。
また、白熱灯を蛍光灯に替えると、同じ明るさでも消費電力が75%節約できます。60Wの白熱灯を同じ明るさの15Wの蛍光灯に替え、1日6時間点灯すると、1年間で約1,900円の節約になるといいます。蛍光灯にも電球形のものがあるので、取り替えも簡単。しかも、電球形蛍光灯は白熱灯の6倍も長持ちします。
電気代節約のためには、長時間使いつづける場所には蛍光灯、トイレなど頻繁に入切をする場所や光の陰影を楽しむというような場合には白熱灯というように、照明器具を使い分けるといいでしょう。
白熱灯は両端が黒ずんできたら交換の時期です。長く使用していると気づかないうちに暗くなります。また、照明器具のかさやカバーにほこりなどがついて汚れていても、明るさが低下します。定期的に掃除し効率よく電気を使いたいものです。
明るさの感じ方は年齢によってかわる?!
目の老化現象として、まずポイントを合わせる力が衰えます。また水晶体や角膜等の濁りや黄変によって、光の透明度も低下し、光量の調節機能も低下するため、60歳では、20歳と比べて明るさを感じる力が1/3になります。言いかえれば、ものを見るためには、約3倍の明るさが必要となるのです。
ただし、白熱灯や蛍光灯の明るさを一気に3倍にしたのではまぶしさを感じるだけなので、主照明に補助照明を組み合わせて明るさを調節するのが良い方法でしょう。また、明るさを調整できる調光器などを利用するのも便利です。