電気安全に関するQ&A FAQ
カンリちゃん
QUESTION 23

長く使っている家電など、このまま使い続けて大丈夫?

ANSWER

安全に使うためには、適切な保守点検が必要。そのための新たな制度が始まりました。

まもるくん

「長期使用製品安全点検制度」がスタート

毎日の生活の中で使用している給湯器や暖房器具、風呂がまなどは、長期間使用するものですが、長く使えば劣化したり、故障が起きたりする確率が高くなります。近年、小型ガス湯沸器や石油温風暖房機による死亡事故が大きな話題になりましたが、製品の経年劣化は重大な事故につながる危険性もあります。簡単に買い換えることができないものだからこそ、適切な保守点検が必要になりますが、自分で点検や保守を行うのは難しいのが現実です。

対象製品

そこで、経年劣化による重大事故発生のおそれが高い特定の製品について、消費者に保守情報を適切に提供するとともに、点検実施体制の整備を製造・輸入事業者に求める「長期使用製品安全点検制度」がこの4月からスタートしました。

対象製品には、標準的な使用条件のもとで使用した場合に安全上支障がなく使用することができる「設計標準使用期間」と「点検期間」が表示されるようになります。
これらの製品を購入した場合には、所有者登録をしましょう。登録しておけば、適切な時期に通知が届くので、依頼して点検をしてもらいます(有料)。登録は、製品に同梱された所有者票の「お客様記入欄」に必要事項を記入して返送すればOK。マンションやアパートなどで製品をオーナーが設置・所有している場合は、オーナーが所有者登録することになります。

主要な流れ

登録と点検を行わないで重大事故を招いた場合は、所有者はその責任を問われる場合もあります。自分や家族の生命や財産を守るだけでなく、周りの人にも迷惑をかけないよう、そして長く安全に使うため、所有者登録を必ず行うようにしましょう。
※現在使用している製品の点検については、各メーカーにおたずねください。

■本制度の問合せ先
経済産業省 商務流通グループ 製品安全課
TEL.03-3501-4707(直)
http://www.meti.go.jp/product_safety/

こんな製品にも注意が必要!―長期使用製品安全表示制度―

表示イメージ図

重大な事故には至らないものの、経年劣化による事故件数の多い製品についても、4月から注意喚起の表示が義務付けられるようになりました。
対象となるのは、扇風機、エアコン、換気扇、洗濯機、ブラウン管テレビの5品目です。これらの製品は、熱や湿気、ホコリなどの影響で内部部品が劣化し、発煙・発火の恐れがあります。スイッチを入れても正常に作動しない、焦げ臭いにおいがする、異常な音や振動がする、水漏れの痕跡があるなどの症状がある場合は、電源スイッチを切ってコンセントから電源プラグを抜いて、販売店やメーカーに相談してください。

広報紙「MiRaI」Vol.22 2009 春号 より転載