電気安全に関するQ&A FAQ
カンリちゃん
QUESTION 34

省エネ給湯器を導入しようと思いますが、いろいろ種類があるのでしょうか?

ANSWER

電気を使うもの、ガスを使うものなどタイプはさまざま。設置条件や使用状況により最適のタイプを選びましょう。

まもるくん
世帯当たりのエネルギー消費原単価と用途別エネルギ―消費

家庭の中ではさまざまな形でエネルギーが使われていますが、なかでも給湯用は約3割と多くを占めています。特に冬は夏に比べ給湯に使われるエネルギーが多くなります。給湯機選びは省エネの大きなポイント。さまざまなタイプがある省エネ給湯機は、その特徴を知り、それぞれの家庭にあったものを選ぶことが大切です。

電気を使った省エネ給湯

エコキューとのしくみ

エコキュート(高効率電気式給湯器)

CO2を触媒に、ヒートポンプ技術を利用して空気の熱でお湯を沸かす給湯機。大気中の熱を取り込み、電気の力で圧縮してさらに高温にしてお湯を沸かします。熱効率が高く、さらに夜間の割安な電気を利用することができるので経済的。お湯をためるタンクが必要なので設置スペースが必要です。多機能タイプなら温水を床暖房などにも使用できます。

ガスを使った省エネ給湯

エコジョーズ(高効率ガス給湯器)

従来型のガス給湯器が捨てていた排気ガス中の熱を回収して再利用することで、約95%という高い熱効率(従来型より15%アップ)を実現。使用するガス量も少なく、機器の大きさもコンパクトでスペースをあまりとりません。温水を床暖房などに使用できる多機能タイプもあります。

エコウィル(ガスコージェネレーションシステム)

都市ガスやLPガスを燃料として発電し、そのときに出る熱でお湯もつくり給湯や暖房を行います。ひとつのエネルギーから複数のエネルギーをつくる経済性の高いシステムです。発電ユニットと給湯暖房ユニットからなるためスペースが必要です。

エネファーム(家庭用燃料電池コージェネレーションシステム)

都市ガスを利用して電気とお湯を同時につくる最新のシステムです。都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させることで発電し、そのとき発生する熱で同時にお湯をつくります。燃料電池ユニットと貯湯ユニットで構成されているためスペースが必要ですが、従来のシステムに比べエネルギー消費量を約31%、CO2排出量を約45%削減できます※。
※定格発電容量:1kW、発電効率:33%(HHV)以上/37%(LHV)以上、熱回収効率:47%(HHV)以上/52%(LHV)以上の性能で、燃料に都市ガス13Aを使用した場合の目安

太陽熱を利用した省エネ給湯

ソーラーシステム

屋根などに集熱器を設置し、地上に蓄熱機とポンプユニットを置いて、強制循環器で温水を循環させ、給湯や床暖房に利用するシステムです。最近、集合住宅用にソーラーシステムとエコジョーズを組み合わせた「太陽熱利用ガス温水システム」も発売されています。

太陽熱温水器

屋根に設置した機器で温水をつくり、それをそのまま直接給湯に利用する昔からあるシステムで、低コストで設置できますが、屋根の強度が必要です。

省エネ給湯器といってもいろいろ。価格も設置スペースもさまざま。コージェネレーションシステムはかなり高額ですが、助成金や補助金制度もあるので、よく検討して選びましょう。