スマートスピーカーというものが最近、急に注目されているようですが、どんなもので、何ができるのでしょうか?
音声認識Al(音声アシスタント)を搭載していて、話しかけることで聞きたいことに答えてくれたり、家電を操作したりすることができます。
昨年後半から急にその名がよく聞かれるようになった「スマートスピーカー」はAIスピーカーとも呼ばれ、手を触れることなく話しかけるだけでいろいろなことができる、まさに話せる機械。未来の暮らしに一歩近づく、世界でも話題の賢いスピーカーです。
難しい操作は不要、話しかけるだけでOK
スマートスピーカーの最大の特長は、声だけで操作ができること。パソコンやスマートフォンにも使われている音声アシスタント機能が搭載されていて、「ウェイクワード」というメーカーごとに定められた言葉(“OK Google”など)で呼びかけると起動してさまざまなリクエストに応えてくれます。
各社からいろいろなスマートスピーカーが発売されていますが、基本的には複数のマイクが円筒状に配置されているため、どこから話しかけても声を認識することができ、手が離せない時でも話しかけるだけでいろいろなことができるのでとても便利です。
音声アシスタントとは
音声アシスタントはインターネットでクラウド上のAIと連携していろいろなオーダーに対応しています。現在、国内で使えるスマートスピーカーは搭載されている音声アシスタントによって3種類に分かれます。
スマートスピーカーでできること
例えば、「今日の○○の天気は?」「今何時?」「△△ってどういう意味?」などと質問するとインターネットで検索して答えてくれ、「◇◇の音楽をかけて」といえば音楽を再生してくれ、「テレビを消して」といえばテレビを消してくれます※。(※各種スピーカー対応のスマート端末が必要となります。)
メーカーや機種によっても機能に違いがあります。Google Homeは自然な言葉での話しかけに対応でき、交通経路や各種情報の検索に優れ、LINE Clova(クローバ)はLINEのメッセージを送受信したりLINEの音声通話の発信ができたりとコミュニケーション機能が充実、Amazon Echo(エコー)はアマゾンのネット通販で買い物ができるなど、それぞれ特色があります。
スマートフォンのアプリにあたるスキルの開発もどんどん進められているほか、接続できる家電なども増えていて、できることはまだまだ増えるでしょう。使うほどにAlが学習して賢くなるという声も聞かれます。片手でつかめるくらい小さなスピーカーが、私たちの暮らしを大きく変えていきそうな予感がします。
広報紙「MiRaI」Vol.59 2018 夏号 より転載