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電気安全に関するQ&A
キッチンをリフォームするのですが、IHクッキングヒーターにしようか迷っています。IHのメリットや、使い方などを教えてください。
高い熱効率で調理時間を短縮できたり、燃焼ガスが発生しないので部屋の空気を汚さない、お手入れが簡単など、いろいろなメリットがあり、利用者の満足度も高くなっています。
■IHとは「電磁誘導加熱」のこと
■火を使わないのに高火力
■使い方次第で節電も
標準的な4人家族の世帯で、標準的なメニューの朝・昼・夕食づくりにIHを使用した場合、1ヵ月の電気代は約1,020円(税込)とされます。IHの定格消費電力は最大で5800Wですが、弱~中火で煮込み調理する際の消費電力は500W前後。IHは火力コントロールが優れているので、必要以上に火力を上げずに調理すれば節電につながります。
ほかにも、タイマー機能を使えば、切り忘れや加熱しすぎを防ぐことができ、落としぶたや圧力鍋を使い加熱エネルギーを抑えると省エネにつながります。

また、使用する鍋は加熱効率の良いSG-IH、SGCH-IHマークの付いたものがおすすめです。土鍋や耐熱ガラス、アルミ、銅製の鍋は使えませんが、3口IHのうち1日または2口がオールメタルIHとなっているものは、アルミや銅の鍋も使えます。

■注意すべき点
- IHを使用するには、200Vの電気工事が必要
- ガス機器(ガスコンロ、ガスオーブン)と電気機器(IHクッキングヒーター、電気オーブン)の組み合わせはできない
- なべ底が反ったり変形した場合は使用しない
- 揚げ物、炒め物、焼き物時は、本体のそばから決して離れない
- 揚げ物ではメーカー指定の油量を守る
- 液体を加熱するときは、加熱前、加熱中によくかき混ぜる
画像出典:一般社団法人日本電気工業会 IHクッキングヒーター専門委員会
[広報紙「MiRaI」Vol.76 2022 秋号 より転載]