7月に東京で開催された「フォーミュラE」という自動車レースをテレビで見ました。F1のEV版のようですが、EVでのレースは普通のカーレースと何が違うのでしょうか。
「フォーミュラE」は世界最高峰の電動車のレース。排気ガスを出さず、騒音も少ないため、通常は許可が下りない市街地の公道でレースを行うことが最大の特徴です。
「フォーミュラE」は、FIA(国際自動車車連盟)が管轄する世界最高峰のEVレースです。2014年に始まり、2024年からは日本でも東京ビッグサイトを取り囲む有明地区周辺道路で開催されていて、今年は7月25·26日に東京では初のナイトレースが開催されました。
公道がサーキットになる「フォーミュラE」
EVのフォーミュラカーが世界中の市街地を舞台に疾走する「フォーミュラE(ABB FIA フォーミュラE世界選手権)」は、電気モーターと充電式バッテリーを動力源としたシングルシーターのフォーミュラカーレースとして、世界で唯一、FIAから公認を受けた世界選手権シリーズです。
日本の自動車メーカーとしては、世界初の量産型EV「リーフ」を発売した日産自動車が唯一参戦を続けています。
単なるモータースポーツを超えた「フォーミュラE」
世界のCO2排出量の約4分の1を占める交通分野の脱炭素化が急務となる中、「フォーミュラE」はEVの技術革新と環境意識を融合した次世代型のスポーツプラットフォームとされています。モータースポーツとして世界で初めてカーボンニュートラルの認証を得ており、「EVレースの力で持続可能な人類の進歩を加速させる」をビジョンとし、電動モビリティの将来技術の実験場ともなっています。
サステナブルな取り組みの数々
「フォーミュラE」は、サステナビリティ評価機関「Global Sustainability Benchmark in Sport (GSBS)」のESGランキングで4年連続首位を獲得し、世界で最もサステナブルなスポーツという評価を得ています。2025年には、英国BBCの「Green Sport Awards」で「パイオニア賞」を受賞。この賞は環境持続性においてスポーツ界を牽引する個人や団体を称えるもので、開始以来カーボンニュートラルを維持していることや、気候変動対策の認証「ネットゼロパスウェイ認証」をスポーツで世界で初めて取得したことなどが評価されました。また、世界的なクリーンエネルギーヘの移行推進のための国連のイニシアチブ「エネルギー・コンパクト」にも参加しています。
画像提供/日産自動車
広報紙「MiRaI」Vol.92 2026 秋号 より転載