「オール電化住宅」という言葉をよく聞くようになったけど、どんなもの?
家庭生活をすべて電気でまかなう住宅です。
たとえば調理台や給湯は、これまでガスや石油を燃料としてきましたが、「オール電化住宅」は、調理台にはIHクッキングヒータ、給湯にはエコキュート・電気温水器等を使うなど、家庭生活の熱源すべてを電気でまかなう住宅で、電気式床暖房や太陽光発電システムなども利用されます。
オール電化住宅には「省エネ」「安全」「快適」そして「健康」という4つのメリットがあります。まず「省エネ」ということ。例えば太陽光発電システムは、自然エネルギーを利用して電気代を抑えるだけでなく、余剰電力を電力会社に売ったりすることも可能です。給湯や床暖房も、電気料金の安い深夜帯に蓄電し、昼間に使うことができるので経済的です。
「安全」という点では、火を使わず磁力線で鍋を暖めるIHクッキングヒータは、火災やガス漏れの危険がありません。特に高齢者だけの家庭では安全性に対する評価が高いようです。
そして「快適」と「健康」ということ。電気式床暖房システムは、空気を汚さずに部屋の温度を一定に保てる利点があり、天井と床付近での温度差もないため快適かつ健康的に暮らせます。また、最近の住宅は省エネ効果が高い高気密化・高断熱化が進み、自然の換気が行なわれにくくなっていますが、電気式床暖房システムや、二酸化炭素や水蒸気がほとんど発生しないIHクッキングヒータなどなら、換気の心配をせずに健康で快適な毎日が過ごせます。"オール電化"は、高気密・高断熱の家と相性がいいシステムといえるでしょう。
助成や優遇を利用できる「オール電化住宅」
発熱ロスが少ないなど、オール電化住宅は一般的に熱効率に優れている利点があり、月々のランニングコストをかなり抑えることができます。導入コストが高いとも言われますが、例えば太陽光発電システムの導入には、国や自治体が助成を行なっています。
また、オール電化住宅については、新築や購入、増改築時の住宅ローンで金利の優遇を受けられることもあります。電力会社も、オール電化住宅には電気料金の割引制度を導入しています。オール電化住宅の導入には、こうした助成や割引制度の利用をおすすめします。
- ●太陽光発電システムの助成については…
- (財)新エネルギー財団 太陽光発電のホームページへ