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電気安全に関するQ&A
冬になると、毎年、静電気に悩まされます。体質によって静電気が起きやすい人もいると聞きますが、防止策はないでしょうか?
冬だから、体質だから、とあきらめてはいけません。
正しい予防法、防止法を実行すれば、快適な冬を過ごすことができます。
冬場に、ドアノブに触れてパチッと静電気が起きる経験は、誰にでもあるはずです。暗い中で瞬間、青白い光が出た人もいるでしょう。多くの人にとって、冬場の静電気は悩みの種です。静電気の大きな原因は「摩擦」。物質と物質が接触すると、必ず静電気(摩擦電気)が発生します。衣類を身につけている間はもちろん、セーターを脱ぐ時など、物質と物質が剥離したとき、または物質が変形した時にも静電気は起こります。つまり、人が動けば必ず静電気が起きるといえます。
金属類は電気を通しやすいため、静電気が起きてもすぐに逃げます(放電)が、プラスチック類や衣類に使われる化学繊維は電気を通しづらく、静電気が溜ります(帯電)。人がドアノブなどの金属類に触れるとパチッとするのは、人の体に帯電した電気を放電しているのです。
また、電気は水分があると流れやすくなりますが、冬場は湿度が低く空気中に静電気が逃げにくくなるため、静電気が起きやすくなります。
溜った電気を逃がすためには、地面に手をつけたり水道管などに触れるといった方法がありますが、これらは一時的な予防策でしかありません。最近では静電気予防や防止グッズが増えてきたので、これらを利用するのもひとつの方法です。
放電に役立つものに「導電性繊維」というものもあります。電気を通す素材を混ぜた特殊な糸で、衣類に縫い付ければ放電するため作業服などに使われているほか、裏地に導電性繊維を縫いつけたコートなどの衣類も販売されています。
その他にも、静電気を除去する肌着、靴下、服ブラシ、静電気を放電するリストバンド、ブレスレットなども販売されていますので試してみてはいかがでしょうか。
ガソリンスタンドでの静電気にご用心!
- 最近、自分で給油するセルフガソリンスタンドが増えてきましたが、給油機に「静電気除去シート」が貼付されているのをご存知ですか?衣類と肌の摩擦などで人の体は常に静電気を帯電していますが、給油時にその静電気が放電されるとガソリンの気化ガスに引火する危険性があります。だから、給油前には必ず静電気除去シートに手で触れて、体に帯電した静電気を放電する必要があるのです。
- ガソリンスタンドの従業員は、電気を通しやすい作業服などを着ているで、いちいちシートに触れなくても大丈夫、というわけです。