QUESTION 29
最近よく目にするLED電球ってどんなもの?
ANSWER
LEDは光を発生する半導体。これからのあかりの主流になるでしょう。
LEDは“Light Emitting Diode”の頭文字をとったもの。日本語で言うと発光ダイオード、つまり光を発生する半導体です。フィラメントを使った従来の電球とは違い、LEDは特殊な構造を持つ物質に与えた電気のエネルギーが直接光に変わるという、まったく新しいしくみの「あかり」です。
LEDの欠点といえば値段が高いこと。しかし、7~8,000円もしていたLEDも、昨年4,000円台の電球が発売されてから価格が下がり始め、現在では平均単価が3,000円程度。中には1,000円台後半で売られているものもあります。こうして一気に広がり、目にする機会も多くなったというわけです。
長いサイクルで見れば経済性に優れたLED電球。また、小型・軽量化が可能で、ガラス管や水銀のような有害物質も使用していないため廃棄が容易、CO2の排出も少ないため環境にもやさしい「あかり」といえます。紫外線・赤外線の放出も少ないため、温度上昇が少なくエネルギー消費が抑えられ、冷房コストも削減できる、美術品や生鮮食品などの熱害を嫌うものの照明に適しているといった特徴もあります。
現在、白熱電球の製造中止が進んでいます。今年4月からLED電球は家電エコポイントの交換対象商品となり、販売価格の半分のポイントで交換でき、エコポイントの申請手続きがいらないといったこともLEDの普及を加速させています。

広報紙「MiRaI」Vol.28 2010 秋号 より転載