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電気安全に関するQ&A
最近の充電式電池は、前からある蓄電池と何が違うの?
一番の違いは、使う直前に毎回充電しなくてもいいこと。容量も大きいので長時間使用できます。
電池には、一般によく使われている使い捨ての「乾電池」と、充電して繰り返し使える「蓄電池」の2種類があります。蓄電池にもタイプがあり、家電製品で広く使われている充電池は、ニッケルカドミウム電池(以下:ニカド電池)、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池の3種類に分けられます。
- ●ニカド電池
3種類の中で最も早くから利用されていたのが「ニカド電池」です。大電流が取り出せるため、パワーが必要な機器に使われてきました。ただし、自己放電が大きいため、使用する前に毎回充電する必要があります。また、電気が残った状態で継ぎ足し充電をすると充電容量が減るいう欠点もありました。
利用機器⇒ハンディ掃除機、電動工具など - ●ニッケル水素電池
最近急速に利用が広まっているのが、「ニッケル水素電池」です。構造的にはニカド電池に似ていますが、より高容量で、使用持続時間は約1.5~2倍。充電した状態で長期間放置してもすぐ使えるというのがニカド電池との大きな違いです。充電状態で出荷されたニッケル水素電池は、買ってすぐ使えます。
利用機器⇒普通の乾電池と同様、さまざまな機器に - ●リチウムイオン電池
最も新しいのが「リチウムイオン電池」です。軽量で高電圧・大容量で、自己放電も少ないという特徴があります。過充電や過放電により、高発熱や発火の危険性がありますが、市販品にはさまざまな安全回路が盛り込まれています。
利用機器⇒ノートパソコン、デジタルカメラ、携帯電話、ハイブリッド車など
こうした特徴から、最も利用範囲が広く、使い勝手がいいのは「ニッケル水素電池」といえるでしょう。しかも、充電1回あたりのコストは約1~2.5円で、約1500回も繰り返し使えるから経済的です。また、使い捨てではないので廃棄物削減、省資源でもあります。地球環境のためにも、これからますます充電式電池が活用される時代になるでしょう。
蓄電池を太陽光エネルギーで充電
- ニッケル水素電池の代表でもある三洋電機のエネループは、出荷時に太陽光発電によるグリーン電力で充電されています。さらに、家庭用の充電器のラインナップにもソーラー充電器を導入しています。これは、外部電源を使わず、100%太陽のエネルギーで充電できるという優れもの。独自の太陽電池と蓄電用リチウムイオン電池を使って電気をためて、蓄電池を急速充電するというもので、リチウムイオン?電池に蓄えた電力はUSB端子から外部の機器に出力することもできるそうです。?自然エネルギーの利用は、こんなところにまで広がっているのですね。
- 三洋電機 eneloop solar charger http://jp.sanyo.com/eneloop/lineup/charger.html