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電気安全に関するQ&A

エアコンや冷蔵庫を新型に替えると使用電力量が大幅に下がるといいますが、洗濯機の買い替えでも省エネにつながるのでしょうか?

洗濯機の省エネ性は年々向上しているため、最新機器に買い替えれば省エネにつながります。

内閣府の消費動向調査では、洗濯機の平均買い替え年数は8年(2014年調べ)、うち71%が「故障」による買い替えとされています。選ぶ機種にもよりますが、買い替え後には電気代が以前の1/2以下となる場合もあります。

■買い替えで電気代が年間約7,000円も節約に

ドラム型洗濯機を2006年製から2014年製に買い替えた場合の電気代の比較では、「洗濯のみ」「洗濯~乾燥」どちらも、2006年製に比べ2014年製の電気代が少なくなっていることがわかります。毎日洗濯を行った場合、年間の電気代で約7,300円の節約になると試算されます。このことから、洗濯機の買い替えは省エネにつながるといえるでしょう。

※洗濯容量9kg、ヒートポンプ乾燥式での洗濯1回あたりの比較。電力比較サイト「エネチェンジ」調べ。

■洗濯機の省エネ性を見極めるポイント

冷蔵庫やエアコンと違い、洗濯機はトップランナー制度の対象ではないので、省エネラベルの星の数で省エネ性能を比較することができません。そこでまず、電力量をチェック。「消費電力(W)」ではなく「消費電力量(Wh)」をチェックするようにしましょう。消費電力量の数値が大きいほど電気代は高くなります。

最新の機種では節水性も良くなっていますが、乾燥機能付き洗濯機の場合、ヒーター式による乾燥では冷却用水として多量の水が使われるため、乾燥時水量も確認しましょう。

■生活スタイルに合った機能を選ぶ

一般的に、乾燥機能付き洗濯機では乾燥の工程で最も消費電力がかかります。乾燥の方式には「ヒータ一方式」と「ヒートポンプ方式」があり、空気中の熱による低温熱風で乾燥を行う ヒートポンプ方式のほうが省エネ性は高いといえます。

形状では、「ドラム型」は節水性があり乾燥時の仕上がりに優れている、「縦型」はもみ洗いで泥などの固形の汚れに強いなど、それぞれの特徴があります。そのほか、夜間に洗濯を行 う場合には静音性も重要です。

買い替え時には、洗濯の量や回数は多いか、乾燥機能は必要か、節水タイプがいいか、どの時間帯に洗濯するのかなど、自分の生活スタイルに合ったものを選ぶことが必要です。

洗濯機の機能だけでなく、生活の中でできる省エネの工夫もあります。まとめ洗いをして洗濯の回数を減らす、お風呂の残り湯を使って節水する、洗剤の入れ過ぎを見直し、すすぎの回数や水使用量を減らす、電気料金プランの一番電気料金の安い時間帯に洗濯乾燥をするなども省エネにつながります。

■省エネ性能の高い乾燥機能付き洗濯機
バナソニック ドラム式洗濯乾燥機 NA-VX9600
バナソニック ドラム式洗濯乾燥機 NA-VX9600

「エコナピ」が洗濯中のムダを見つけて洗浄性能、乾燥性能を損なうことなく運転を行うことで、業界トップクラスの省エネ性能を実現。2010年発売の同社ヒーター式ドラムと比べ、年間の電気代、水道代が約18,800円もコストダウン。

東芝 ドラム式乾燥洗濯機 Bigマジックドラム TW-117X3
東芝 ドラム式乾燥洗濯機 Bigマジックドラム TW-117X3

省エネ大賞受賞。大容量で一度にまとめて洗え、たくさん乾かせる。ヒートポンプ除湿乾燥、洗濯物の内容や水温、室温を見極めムダをなくすエコモード等を搭戦。2007年同社製品と比べ、洗濯乾燥運転の消費電力量を約50%削減(負荷1kgあたりの計算)。

日立 ドラム式洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-V9800
日立 ドラム式洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-V9800

運転時に発生する熱を回収して乾燥時の温風に再利用するヒートリサイクル乾燥、高速風と低発熱量のヒーターで乾燥する風アイロン、強力循環ポンプによる節水などにより、これらの省エネ技術を搭載していない機種と比べ使用水量を約45%削減消費電力量を約62%削減。

[広報紙「MiRaI」Vol.51 2016 夏号 より転載]

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