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電気安全に関するQ&A
いろいろなところで、IoTという言葉が出てきます。モノのインターネットといわれてもよく分かりません。実際どうなっているのでしょうか?
さまざまなモノがインターネットに接続され、情報通信するIoTは家電や自動運転、工場の製造工程などいろいろなところで利用されています。
2016年の国内におけるIoT市場規模は5兆円を超え、2021年には11兆円まで拡大、世界的には2020年に1.7兆ドル(200兆円)規模に達するといわれるほど。身近に感じることはないけれど、さまざまの分野に広がっています。
■モノに通信機能を持たせてコントロールするIoT
「IoT(Internet of Things)」は家電やAV機器照明など、私たちの日常生活に応用されています。「モノのインターネット」と言われ、さまざまなモノに通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行います。モノに各種センサを付けてその状態をインターネットを介してモニターしたり、コントロールしたりできるのです。
■スマートフォンとWi-Fiのおかげで普及
モノから情報を取得するセンサには、温度センサ、湿度センサ、加速度センサ、人感センサ、照度センサ、音声や画像を取得するものなどがあり、取得した情報はインターネットを使って「クラウド」に蓄積され、そのデータを分析して結果に応じてモノを最適に動作させるのです。IoTが急激に台頭してきた背景には、スマートフォンの爆発的な普及があります。各家庭にはWi-Fi環境が整い、家電にもWi-Fi接続機能を搭載できるようになったことで、身近なところでIoTが使われています。
■こんなところに活用されているIoT
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デロンギ
「マルチダイナミックヒーター Wi-Fiモデル」 iPhoneの「MD Heater」アプリで電源のオンオフ、温度や電カレベルなどの調節ができる。MDH15WIFI-SETはApple TVとセットで屋外からも遠隔操作が可能。GPSと連動しているので「ヒーターから○m離れたらスイッチオフ」「駅に着いたらスイッチオン」といった設定ができ、音声アシスタント機能Siriを使っての操作もできる。
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フィリップス
「Philips Hue スターターセット v2」 「Philips Hue」はスマートLED照明。専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレット端末をセットのブリッジを介しWi-Fiネットワークでランプと繋ぐことで、明るさや色調の操作、タイマー設定等ができ、iPhoneの音声アシスタント機能Siriを使って照明のオンオフや明るさの調整などが音声でもできる。
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ハンズエイド イノベ部
「planty」 植物の苗を植え、スマホで植物の種類を選択すると、プランターに埋め込まれたセンサが土壌湿度、室温、周辺の光量、タンクの水量を測定。アプリを通して「水が足りない」「日照時間が足りない」などのメッセージを送ってくれる。またスマホの操作で外出中でも水やりができる。
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三菱電機
「備長炭 炭炊釜 NJ-VA107」 スマホと連動し、スマホでの音声操作やタッチ操作で好みの炊き方を設定できるIHジャー。米の銘柄に応じて最適な炊き方を簡単に設定できるほか、設定した炊きあがりの食感、炊きあがり時間などもいつでもどこでもスマホを通じて確認することができる。
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ラトックシステム
「スマート家電コントローラー」 家電やAV機器のリモコンをスマホにまとめて、アプリのリモコン画面から操作できる。家外での使用を有効にすると外出先からのリモコン操作も可能。温度・湿度・照度センサを搭栽しているので、外出先でも自宅の温度や湿度を見てエアコンの操作などを判断できる。赤外線リモコンに対応した機器なら使用OK。
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Qrio
「Qrio Smart Lock」 スマホで鍵の操作ができる。LINEやfacebookなどを使って鍵のURLを必要な人に送って鍵をシェアすることが可能。外出先から解鍵・施錠できるようにすることもできる。工事や鍵の交換は不要。家族や友人はもちろん、訪問介護・家事代行や民泊、シェアハウスなどでも活用できる。
[広報紙「MiRaI」Vol.56 2017 秋号 より転載]