点検マニュアル（太陽電池発電設備編 2022年版第二版）

建物上・地上・水上に設置され、規模の差が大きい太陽電池（太陽光）発電設備。平成24年に再エネ特措法が施行されてから各地に急増しました。そのシステム構成は、太陽電池モジュール（太陽光パネル）～PVケーブル～接続箱等からなる“直流電路”。直流電力を交流電路に変換するとともに各種保護装置が組み込まれた“パワーコンディショナ（PCS）”。そしてPCSから配電系統に至るまでの交流電線～集電箱～昇圧設備からなる“交流設備”と、3つに区分できます。低圧連系であれ高圧連系であれ、とりわけ“直流電路”は需要設備と異なる点検・測定・検査が必要であるため、本マニュアルではその手法を紹介。効率的かつ安全に維持管理できるよう、同設備ならではのトラブルや作業上の危険性を画像入りで解説しているのが本マニュアルの大きな特徴です。後半には同設備の関連資料を参考資料としてまとめて掲載。同設備特有の専門用語については、巻末の用語索引を利用すると用語辞典のように使えて便利です。
2022年発行の初版に「追補版」9頁を追加。全237頁。

令和6年4月
公益社団法人　東京電気管理技術者協会

掲載内容（目次）

【第1章　太陽電池発電設備のシステム構成】
1. 1-1　基本構成
  1. 1-1-1　直流電路側のシステム構成
  2. 1-1-2　交流電路側のシステム構成
2. 1-2　自立運転用システム構成
  1. 1-2-1　構内負荷設備へ供給する場合
  2. 1-2-2　隣接する構外事業場へ供給する場合
【第2章　太陽電池発電設備の点検作業上の注意点】
1. 2-1　受光時の危険性
  1. 2-1-1　感電・火傷事故の危険性
  2. 2-1-2　アーク放電による機器焼損の危険性
2. 2-2　設置形態・立地に係る危険性
  1. 2-2-1　高所・傾斜地からの転落
  2. 2-2-2　水中への転落等
  3. 2-2-3　その他の人身災害
  4. 2-2-4　水没後・震災直後の危険性
3. 2-3　完成図書・点検記録・修繕記録
【第3章　太陽電池発電設備の竣工検査・使用前自己確認】
1. 3-1　使用前自己確認の注意点
2. 3-2　外観検査
  1. 3-2-1　接地工事・電路の離隔・保護装置等
  2. 3-2-2　地盤調査
  3. 3-2-3　支持物の構造強度
3. 3-3　接地抵抗測定
4. 3-4　開放電圧測定・絶縁抵抗測定
5. 3-5　絶縁耐力試験
  1. 3-5-1　直流電路の絶縁耐力試験
  2. 3-5-2　低圧交流電路の絶縁耐力試験
6. 3-6　保護装置試験
7. 3-7　総合インターロック試験
8. 3-8　制御電源喪失試験
9. 3-9　負荷遮断試験
10. 3-10　負荷試験（出力試験）
  1. 3-10-1　温度上昇測定
  2. 3-10-2　高調波測定
11. 3-11　使用前自己確認に含まれない竣工検査項目
  1. 3-11-1　ストリングのI-V曲線測定
  2. 3-11-2　太陽電池モジュール内のバイパス回路の機能確認
  3. 3-11-3　結晶系モジュール直列ストリングのインピーダンス測定
【第4章　太陽電池発電設備の点検】
1. 4-1　点検の位置づけ
  1. 4-1-1　設備運用の体制
  2. 4-1-2　点検者の資格
2. 4-2　運転中の点検（月次点検等）
  1. 4-2-1　太陽電池モジュール
  2. 4-2-2　ケーブル・ケーブルコネクタ
  3. 4-2-3　接続箱・集電箱
  4. 4-2-4　パワーコンディショナ（PCS）等
  5. 4-2-5　交流設備
3. 4-3　運転停止中の点検（年次点検等）
  1. 4-3-1　意図的に運転停止する手順
  2. 4-3-2　接地抵抗測定・接地連続性（導通）測定
  3. 4-3-3　開放電圧測定
  4. 4-3-4　絶縁抵抗測定・直流地絡調査
  5. 4-3-5　太陽電池モジュール内バイパス回路の機能確認
  6. 4-3-6　避雷装置劣化試験
  7. 4-3-7　逆流防止素子・過電流防止素子（ヒューズ）の機能確認
  8. 4-3-8　系統連系保護装置試験・直流地絡検出装置の機能確認
【第5章　太陽電池発電設備の事故統計】
1. 5-1　電気関係報告規則に基づく事故報告
  1. 5-1-1　報告対象事故の種類
  2. 5-1-2　事故報告先
  3. 5-1-3　事故報告期限
  4. 5-1-4　国に報告された事故の統計
  5. 5-1-5　国に報告された事故の概要
参考資料
用語索引
追補版1